【個人の税務調査の実例】申告していない副業の収入を事前に把握されていた
近年は副業を行う人も増えてきました。
個人事業者も本業のほかに収入を得ているケースも増えています。
副業の収入について確定申告していないと税務調査で指摘されることもあります。
副業の収入を申告していない
飲食店を営む個人事業者から税務調査立ち会いの依頼をいただきました。
事前にお話しを伺うと特に問題はなさそうでした。
帳簿の作成保存もあり、領収書などもしっかりと整理されています。
売上げの記録もありました。
確定申告に大きな誤りがあれば修正申告をすることも検討するのですが、このケースでは不要だと思われました。
ただ、税務調査によって副業の収入があり申告していないことがわかりました。
副業は趣味のつもり
本業とは別に副業でペットの販売をしていたのです。
自宅でペットを育ててホームページでやり取りをして販売していました。
本人は趣味のつもりだったようです。
最初は趣味で始めたそうですが、だんだんと金額や取引数が増えてきて事業といってもいいくらいの規模になっていました。
ただ本人とすればあくまで本業は飲食業であり、ペットの販売は趣味と考えていたのです。
趣味であったので申告する必要はないと考えていたのです。
事前に把握されていた
このケースでは税務署側は事前にペット販売があることを把握していました。
一通り飲食業関係の資料を確認したあとに「ペットの販売をしていますよね?」と告げられたのです。
さらにはペットの販売をしているホームページまで知っていました。
飲食業の調査をして、さらにはペット販売についても確認しようと考えていたようです。
税務調査の結果
本業の飲食業については何ら問題ありませんでした。
ですが、副業のペット販売については申告漏れとして修正申告することとなりました。
ペット販売について隠すつもりはなく本当に申告する必要性について知らなかったと主張することで意図的な売上除外とは判断されず重加算税にはなりませんでした。
ただ、それなりの所得があったので税金の負担は重いものとなりました。
まとめ
本業以外の収入であっても確定申告が必要となるケースもあります。
WEBにはいろいろな情報がありますが、自分の収入が本当に確定申告をしなくていいのかどうかは慎重な判断が必要となります。
原則として収入があったら確定申告が必要だと考えておいた方がよいでしょう。
私も税務調査のご相談をお受けしております。
お困りの際は下記よりご相談ください。
こちらの記事もおススメです!
税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】
最新記事 by 税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】 (全て見る)
- 個人事業者は単純に利益が少なすぎると税務調査が行われやすい - 2024年10月4日
- 【個人の税務調査の実例】現金売上の領収書束を何枚か破り捨てていた - 2024年9月18日
- 【個人の税務調査の実例】提出のときに何も言われないから適当に確定申告していた - 2024年8月21日