個人事業主でなくてもシングルマザー・ファザーは寡婦(夫)控除を受けられる

      2016/10/08

納付書の写真

シングルマザー・シングルファザーの方々は税制上で控除される制度があります。
年末調整や確定申告でちゃんと控除を受けないと損ですよ!
個人事業主でなくても控除を受けることができます。

忘れている方はきっちりと控除を受けましょう!

※サービス案内
税金でお困りの方はこちら税務相談の詳細 、開業1年未満の方はこちら開業支援プランの詳細 、顧問契約はこちら顧問契約の詳細

シングルマザー・ファザーの税金面の優遇

シングルマザー・ファザーの方が税金上で優遇されるのは「寡婦(夫)」控除です。

寡婦控除は女性、寡夫控除は男性です。(婦と夫が違います)
両方とも「カフ」と読みます。

この寡婦(夫)控除はシングルマザー・ファザーのための優遇制度となっています。
シングルということで子育てが大変だろうということで設けられています。

要件があるのですが控除を受けられる人は受けないと損ですよ!

この制度は個人事業主でなくても受けることができます。

寡婦(夫)控除の要件

寡婦(夫)控除の要件はいくつかあります。

しかも、寡婦と寡夫で違います!
女性と男性で違っているのです。

女性の寡婦控除の3つの要件

次の要件があります。

扶養親族もしくは生計を一にする子供がいて、

  • 夫と死別した後、結婚していない人
  • 夫と離婚した後、結婚していない人
  • 夫の生死が不明な人

この3つです。

要は、扶養する親や子供がいて、結婚していたけど死別や離婚で一人となった人です。
「夫の生死が不明」というのがありますが、戦争に行ったとか飛行機事故にあったとか失踪したとかのケースです。あまり当てはまることはないでしょう。多くの方が死別か離婚でしょう。

まず、親など扶養親族 か 子供がいるか ということが必要です。

その上で、離婚・死別・生死不明 の要件もあります。

注意点としては、婚姻していた人が対象ということです。
今はシングルであっても以前は婚姻していたということが必要です。
つまり「未婚の母」は対象となりません。
(今後改正される可能性もあります)

shared-img-thumb-you2_dsc_0938_tp_v-550x367

寡婦控除にはさらに特例が!

寡婦控除にはさらに優遇があります。
上記3つのどれかに当てはまった段階で寡婦控除を受けることが可能。
さらに次の要件にも当てはまると控除される金額が増えます!

所得が500万円以下、の場合は【特定の寡婦】となります。

収入が多いなら控除は少なくてもいいでしょう、ということですね。
所得の制限を設けて500万円以下の場合は控除額が増えるのです。

寡婦控除の控除額

肝心の控除額ですが、

  • 寡婦控除・・・・27万円
  • 特定の寡婦・・・35万円

となります。

これは27万円税金が安くなる、ということではありませんので注意が必要です。

例えば、
税金がかかる所得が150万円の方の場合は税率が10%となるので
27万円の10%で2万7千円分の税金が減るということです。
(わかりやすく細かいことは省いています)

税率が20%の人なら27万円の20%で5万4千円税金が減るということ。

どれくらいの税金が減るからその人の所得金額によって違うのです。

男性の寡夫控除の要件

シングルファザーも控除を受けることができます。
ただし、女性と比べて要件が厳しくなっています。
一般的に男性の方が稼ぎやすいと考えられているからです。

  • 妻と死別した後、結婚していない人
  • 妻と離婚した後、結婚していない人
  • 妻の生死が不明な人
  • 所得金額が500万円以下
  • 生計を一にする子供がいる

男性の場合はこれらの要件を全て満たさないと控除を受けることができません。

女性の場合は、寡婦控除と特定の寡婦の2種類がありました。
男性の場合は、寡夫控除しかありません。

女性の場合は、所得金額が500万円を超えていても寡婦控除があります。
男性の場合は、所得金額が500万円を超えていると控除がありません。

このように男性の方が要件が厳しくなっているのです。

寡夫控除の控除額

寡夫控除の控除額は、27万円です。
女性の寡婦控除と同じくその人の税率によって減る税金は違います。

女性は特別の寡婦になれば35万円の控除がありますが、男性は27万円しかありません。

-shared-img-thumb-150705260810_TP_V

控除は申告しないと受けられない

この寡婦(夫)控除は自分で申告をしないと控除を受けることはできません!
会社で年末調整をする場合にも「寡婦(夫)」である旨をちゃんと伝えないと控除を受けることができません。

よくあるのが、「障害者控除」のもれです。

自分や扶養者が障害者である場合に「障害者控除」というものを受けることができるのですが、この控除を受け忘れているケースが非常に多いです!私もそうなのですが、「障害者ではないですか?」って聞きにくいんですよね。。。本当に回りくどく「万が一、もれてしまうと損なので念のためにお聞きするのですが・・」と言って確認するようにしています。

寡婦控除も「離婚していませんか?」と聞きにくいこともあり、確認しないケースも多いです。

せっかく受けられる控除を受けないのは非常にもったいないですから
ちゃんと自分から申告するようにしましょう!

こちらも必読です!
住民税の特別徴収が徹底!住民税を安くするためにはどうする?

最後に

税金は知らないと損することもあります。

今回ご紹介した「寡婦(夫)控除」は非常に忘れやすい項目です。
要件に該当すれば無条件に控除を受けることができるので、
必ず控除を受けるようにしましょう!

個人事業主でなくても控除は受けられますので、忘れないようにしましょう。

※お困りの方へ

節税や手続きが不安なら税理士にご相談ください。私も税務相談をお受けしております。
税務相談の詳細はこちら

法人化(法人成り)や個人事業を開業したばかりの方を対象に開業支援プランを提供しております。通常の料金よりもリーズナブルな料金で税務関係のサポートをいたします。
開業支援プランの詳細はこちら

定期的に面談して節税や黒字化のための提案をいたします。
顧問契約の詳細はこちら

The following two tabs change content below.
税理士 内田敦 【小規模企業・イクメンの味方】

税理士 内田敦 【小規模企業・イクメンの味方】

子育てに力を入れているイクメン税理士。埼玉県生まれ千葉県育ち。13年間税理士業界を経験して独立開業。従業員を雇わず税理士である自分自身がすべて担当する方針を貫いている。難しい専門用語を使わないことを心がけています。

 - 個人事業主の開業・税金・節税や確定申告