個人事業者の税務調査では絶対にコピーを取る?コピーするのは怪しいから?
個人の税務調査ではコピーを取られることもあります。
自宅でコピーを取った場合の紙などはすべてこちらの負担になるわけではなく一定額の支払をしてくれることもあります。
すべての税務調査でコピーを取られるわけではありません。
税務調査でコピーを取る
個人の税務調査では書類のコピーが欲しいと言われることもあります。
領収書やレシート、契約書、請求書など調査で必要になると思われるもののコピーを求められることがあります。
コピーではなく資料を預かることもあります。
税務署が資料を預かった場合には税務署内部でコピーを取ります。
資料を預かると返却が必要となります。
税務署とすれば預かるほどでもない場合にはなるべくコピーをもらって預からないようにすることもあります。
コピーを断ることも
コピー機があればいいのですが、中には自宅にコピー機が無いケースもあります。
そのような場合は当然ながら自宅でコピーはできません。
自宅にコピーが無い場合には近くのコンビニでコピーを取られることもあります。
実際に「ちょっと通帳をおかりしてそこのコンビニでコピーを取ってきます」と言われたこともあります。
このときは断りました。
近所でコピーするだけとはいえコンビニでコピーすることに抵抗があったためです。
コピーを求められた場合には断ってもまったく問題ありません。
コピーを断った場合には調査官が手書きでメモを取ります。
このケースでは通帳の入金と出金を手書きでメモしていました。
コピーを断ったとしてもそれだけで不利になってしまうようなことはありません。
参考 → 資料を預かりたいと言われた場合の対応
1枚10円のコピー代
コピーに応じた場合にはコピー代を払いますと言われることもあります。
実際にあったのは1枚10円のコピー代を支払ってもらったことがあります。
納税者の方は断ったのですが税務署の調査官が「払うことになっているので」と強くいうので受取ました。
通常、コンビニなどのコピー代は1枚10円なので同じ金額を支払ってくれることもあります。
携帯コピー機を持参することも
東京では見かけたことがないのですが、埼玉、千葉、茨城など調査官が車で移動する場合には携帯コピー機を持ってくることがあります。
コンセントだけ貸してください、と言われて調査官が自分でコピーを取ることもあります。
携帯コピーと言っても車でないと持ち運びができないようなかなり大きく思いものです。
ボロボロで修復しながら使用しているケースも見かけました。
デジカメが多い
最近はデジカメを持参してくるケースが多いです。
資料を預かるのではなくデジカメで撮影をしていくのです。
撮影される場合はちゃんと撮れているのかをしっかりと確認してもらった方がいいです。
実際にあったのは写真がブレてしまってよく見えないのでもう一度資料を確認させてほしいと言われたことがあります。
他には、通帳の一ページが抜けてしまっていたので確認させてほしいと言われたこともあります。
二度手間になってしまうので必要なものがちゃんと撮れているのかは確認しましょう。
コピーを取るのは怪しいからではない
税務調査ではコピーを取ることも多いのですが、すべての税務調査でコピーをするわけではありません。
まったくコピーを取らないこともあります。
コピーを取ったからといっても何か怪しまれているというわけでもありません。
参考でコピーを取っていることも多いのです。
- どんな請求書を使っているのか
- とのような契約書なのか
調査官は調査した結果を上司に報告しなければいけません。
報告のために参考資料としてコピーをすることもあるようです。
参考 → 税務調査で怪しまれる言動
コピーを取ったからといって決して怪しんでいるわけではないのです。
税務調査でコピーを取られることを断っても問題はありません。
ですが、調査をスムーズに進めるために協力することも必要です。
決して怪しんでいるわけではないのでコピーには応じた方がいいでしょう。
あまりにも大量な場合はコピー代をもらうことも検討してもいいでしょう。
資料を預けてしまうのも一つの方法です。
私も税務調査のご相談をお受けしております。
お困りの際は下記よりご相談ください。
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