フリーランス(個人)の税務調査で本当に自宅をこまかく調べられるのか?
個人事業者の税務調査では基本的に自宅で行われます。
自宅であれば調査に必要な資料が残されているからです。
自宅を事務所として使用している場合にはその使用状況を確認するためでもあります。
ただそこまで細かく見られることはあまりありません。
自宅での税務調査
フリーランスの税務調査は原則として自宅で行われます。
自宅で行われる理由としては
- 必要な資料があるから
- 資料の保管状況などを確認するため
- 事業用の割合を確認するため
などのためです。
特別な事情がある場合などは自宅以外の場所で行われることもありますが、基本的には自宅です。
参考 → 自宅事務所の注意点
どこまで確認されるのか
自宅での税務調査で不安に感じられるのは「どこまで調べられるのか」です。
関係のない部屋まで隅々まで調べられるのではないか?と心配になる方もいます。
自宅に税務署の調査官が来るというだけで不安を感じるのは当然です。
原則として調査に関係があるところだけしか見られません。
まったく関係のないところまで見られることはありません。
ただ難しいのは何が関係あるのか、何が関係ないのかを判断することです。
関係あるかどうかの判断は調査官が行います。
こちらがいくら関係ないと主張してもそれを判断するのは調査官です。
調査官が疑うのは当然
調査官の立場になれば疑うのは当然です。
税務調査の目的は公平な課税です。
真面目に納税している人からすれば脱税している人は許せないでしょう。
正しい申告納税をしているかどうかを確認する立場になれば疑うのは当然です。
- 自宅に何か書類を隠しているのではないか。
- 見られたくないモノがあるのではないか。
- 寝室になにか隠しているかも。
このように考えるのは当然です。
資料はすべて揃えておく
関係のないところを見られないようにするためには資料はすべて揃えておくことが重要となります。
必要と思われる資料はすべて一か所にまとめておくのです。
税務調査では調査官から色々と資料の提示を求められます。
その際に「あっちの部屋にあるので取ってきます」というと「その部屋を見せてください」と言われてしまいます。
実際に「2階にあるので取ってくる」と言ったところ、2階も見せてくださいと言われたことがあります。
必要と思われる資料はすべて一か所にまとめておきましょう。
参考 → 領収書やレシートなど何もない場合の対策
まとめておいても「普段の保管状況」を確認したいと言われることもあります。
普段はどこにどのように保管されているのか確認させてくださいと言われます。
仮に保管状況がずさんであったとしても調査結果に直接影響することはありません。
通帳の保管場所を尋ねられることもあります。
税務調査のために通帳を用意しておく必要がありますが、通常はどこに保管されているのかを問われます。
他にも通帳がないかどうか、他にも調査に必要なものが保管されていないかを確認するためです。
まとめ
- 必要と思われるモノは一か所にまとめておく
- 通帳などの保管場所は確認される
- 領収書や請求書などの保管状況を確認されることがある
- すべての部屋を見るわけではない
- 必要ない部屋を見ようとしたら断る
私も税務調査のご相談をお受けしております。
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