ジュニアNISAで教育資金を貯めるときの注意点
いよいよジュニアNISAが始まりますね。
証券会社などからもDMが届いたりしてかなり賑わってきています。
でも、ジュニアNISAって本当にお得なのでしょうか?
教育資金を貯めるために使うときの注意点を書いています。
ジュニアNISAって何?
そもそもですが、ジュニアNISAってなんでしょうか?
NISAというのは株などを売ったときの税金がゼロになる制度です。
ジュニアNISAはこの子供版です。
子供向けの投資に関する初めての優遇制度となります!
具体的には年間80万円までの元本、5年間で400万円までの投資に対する税金が無税となります。どんなに利益が出たって税金はゼロ!仮に1億円の利益が出ても税金はゼロ!本当にすごい制度ですね。
一般のNISAは年間120万円までなので、それよりは金額が少ないですが、
それだったとしてもどんなに利益が出ても税金がゼロなのは嬉しいですね!
ジュニアNISAって何に使うの?
では、そのジュニアNISAですが何に使えばいいのでしょうか?
どんなに利益が出ても税金が全くかからないので、利益が出たら丸儲けです!
考えられるものは、教育資金ですよね。
年間80万円、最大で400万円を教育資金の運用として使うことができます。
その他には相続税対策なんかにも使えます。
ジュニアNISAは子供向けの制度ですが子供が年間80万円ものお金を投資に使えるはずありませんよね。実際は親が管理することになります。お金も親が出すことになるでしょう。毎年80万円ずつジュニアNISAに投資していけばそれがそのまま贈与となり相続税対策となるのです。お金を出すのは親じゃなくてもいいです。
ここでは教育資金について書いてみます。
ジュニアNISAで教育資金を貯めるときの注意点
ジュニアNISAの使い道の一つとして教育資金を貯める、というものがあります。
株に投資をして利益が出たら、通常は20%の税金がかかります。
100万円利益が出たら20万円も税金を支払うことになるわけです。
ジュニアNISAならこの20万円の税金がゼロになるのでお金が貯まるスピードが非常に早いですよね!
ただし、非常に重要な注意点があります。
- それは必ずしも利益が出るとは限らないということ
- 18歳になる前に引き出すと税金がかかること
損失になる可能性もある
あくまでも「投資」なので損失になる可能性もあるわけです。
子供が大学入試に受かって、入学金を納めようというときに株が大暴落して大赤字になっていたらどうでしょうか?
ジュニアNISA以外にお金があって入学金を支払うことができればいいですがそうでなかったら・・・
最悪、子供を大学に入学させられない! なんてことも・・・
あくまでも「投資」だということを忘れてはいけません。
18歳になる前に引き出すと税金がかかる
ジュニアNISAは途中で引き出すことも可能です。
可能なのですが、その場合は普通に税金がかかってしまいます!
18歳まで引き出さずにいれば税金はかかりませんが、
その前に引き出すと普通に20%の税金が発生します。
引き出しにくいという点で、教育資金を貯める目的としてはいいのですが
お金が必要となった時に困る場合もあります。
この点はしっかりと認識しておく必要あります。
教育資金はジュニアNISAだけではダメ
上記のようにジュニアNISAは損失になる可能性もあるわけです。
一般的に多額の教育資金が必要になるのは大学入学なので
年月がそれなりにありますから時間を味方につけて増やすことが可能です。
ですが、損失の可能性がある以上はジュニアNISAだけでは危険です。
学資保険などと組み合わせるべきでしょう。
学資保険はリターンが少ないのですが、確実ではあります。
ジュニアNISAを教育資金を貯めるために使うなら
学資保険などのような確実性のあるものと組み合わせて使いましょう!
このような記事も書いていますので参考にしていただけると嬉しいです。
子供の教育費はいくらかかるかで考えない!教育費のかかる時期や貯め方など
まとめ
ジュニアNISAは利益が出ても税金がかからない非常に素晴らしい制度です。うまく活用すれば間違いなく得なせいですが、これだけに頼りきるのは危険です。
あくまでも「投資」であることを忘れないようにしましょう!
ジュニアNISAで教育資金を貯めるのであれば、
確実性の高い学資保険などと組み合わせましょう!
子供を大学に入学させられない、なんてことのないように!
こちらも参考に。
学歴って本当に必要?あったほうが選択肢が広がるのは間違いない
こちらの記事もおススメです!
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