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法人化(法人成り)後の銀行口座の選び方まとめ

    
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法人化(法人成り)後の銀行口座の選び方まとめ

法人化(法人成り)すればすぐに法人として営業活動ができるわけですが、まずは銀行口座を作らないことには始まりません。どのような銀行があり、どこに口座を作るべきなのかをよく考えましょう!

 

銀行口座の作成に手間取って事業活動に影響を与えないように!

 

 

銀行の種類は?

 

法人化(法人成り)したらまずは金融機関で口座を作りましょう。

売上の入金や支払いなどをするための口座がないと取引ができませんからね。

 

「金融機関」といったときには通常4つのものがあります。

  1. 都市銀行(都銀)

  2. 地方銀行(地銀)

  3. 信用金庫(信金)

  4. 信用組合(信組)

の4つです。

基本的にはどこで口座を作ってもいいです。

 

都市銀行(都銀)

 

大きな都市に本店があり全国展開している銀行です。

皆さんがよくご存知の銀行は都市銀行となります。

都市銀行は基本的には大きな起業を相手にすることが多く、小規模企業にはあまり向いていません。

 

地方銀行(地銀)

 

都道府県に本店があり、地方をメインにしている銀行です。

都市銀行よりも小さな事業者などを対象としているので小規模企業でも取引することが多いです。

 

信用金庫(信金)

 

地元に根ざした活動をしているので中小企業や個人事業には強い味方です!

 

信用組合(信組)

 

組合員にならないと利用はできません。信用金庫と同じく地元密着型です。

 

銀行口座の種類

 

銀行の口座にも種類があります。

  • 当座預金

  • 普通預金

  • 納税準備預金

 

当座預金

 

当座預金は無利息の口座です。

小切手や手形などの支払いに利用するものです。

当座預金を作るには審査があります。

審査に通り当座預金を開設できれば小切手はすぐに使えますが、一般的に手形はしばらく実績を積んでからでないと利用できないことが多いです。

 

普通預金

 

「口座を作る」というと普通預金のことを言います。

お金の入金や出金が自由にできてATMやネットバンキングも使えるので非常に使い勝手がいいです。

個人で普通に使っている口座と同じです。

 

納税準備預金

 

これは名前の通りの預金です。納税のための預金口座です。

預け入れるのはできるのですが、引き出しは納税のためだけにしかできません!

消費税の納税が大変で納税用のお金を貯めておく、などというケースに使います。

 

通常、まずは普通預金口座を作ることになります。

小切手などが必要になったら当座預金も必要になりますが、法人を設立したばかりではまだ先の話です。

 

法人化(法人成り)後の銀行の選び方

 

法人化(法人成り)したら銀行口座を作らないといけないわけですが、中小企業の場合は信用金庫がオススメです!

 

信用金庫は地域の発展を目的としているので地元の中小企業が主な顧客となっているのです。

信用金庫は大きな銀行がやってくれないようなサービスもしてくれますし、困った時に本当に力になってくれる存在です。

とにかく近くで聞いたこともないようなところでもいいです!

大きな銀行では口座の開設自体を断られるケースも多いです。

 

取引先との関係などが問題ないのであればまずは信用金庫の利用を考えてみましょう!

 

銀行口座を作る前に印鑑を作っておく

 

法人の銀行口座を作る前にやらないといけないことがあります。
それは、印鑑の作成です。

代表者印(実印)、銀行印、社印の3つを3点セットとして作成しておきましょう。

 

今ではアスクルなどのネット販売でかなり安く作れるのでそれで十分です。

知人が三越で8万円くらいの印鑑を作っていましたが、そんなに高級なものはいりません。

ネットの安いものでも十分ですよ!

 

代表者印(実印)とは

 

代表者印は契約書に押印したりする印鑑で非常に大切なものです。

これは法務局への登録が必須です。

個人でも実印を登録しますがそれと同じようなものです。

法人の印鑑証明書に押す印鑑ともなるのですごく大切ですよ。

 

銀行印

 

銀行との取引に使う印鑑です。

個人でも銀行への届け出印がありますよね。

代表者印と同じでもいいのですが、代表者印はすごく大切なものなので何かのたびに使うのは避けた方がいいです。

基本的に銀行印は代表者印よりも小さいです。

 

社印

 

角印と言われるものです。

領収書や請求書などに使います。

代表者印や銀行印とセットで作れるので作っておきましょう!

 

銀行口座開設はどうすればいい?

 

銀行口座を作るには会社の登記簿謄本が必要となります。

なので、会社の設立登記が終わった後でないと作ることができません。

 

法人口座と一般口座の違いは?

 

普通の一般口座の場合は印鑑とか身分証明書などを持っていけばすぐに作ることができますよね。

でも、法人の場合はそんなに簡単ではありません。

振り込め詐欺などに悪用されないように審査が厳しかったりとか、本当に法人があるのかを確認するための書類なども用意する必要があるのです。

銀行口座開設に必要なものとしては、

  • 登記簿謄本

  • 定款

  • 代表印

  • 銀行印

  • 印鑑証明書

  • 身分証明書

などが必要です。銀行によって違うので確認しましょう!

 

どこの支店で作る?

 

基本的には法人の本店の近くの支店で作ることになります。

営業所が別にあったりするのならその近くの支店でも作ることができます。

窓口で事業内容などを色々と聞かれるかもしれませんが、誠実に対応しましょう。嘘をついたりせずに正直に答えるようにしましょう。

 

口座開設まで大体3・4週間かかりますので気を付けましょう。

すぐに口座が作れるわけではありませんから、会社の登記が終わったらすぐにでも口座を作りましょう。

 

まとめ

 

法人口座の作成に時間がかかってしまうと営業活動に関わってきてしまう可能性があります。

手間取ることなくスムーズに口座を作れるようにしておきましょう。

法人口座は個人が作る一般口座と比べて手間と時間がかかるのです。

でも口座を作らないと取引ができませんよね。

口座開設ができない、と焦ることのないようにしておきましょう!

法人化(法人成り)したらすぐに口座を作成しましょう。

 

 

 

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税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】

税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】

個人事業主の税務調査に特化しています。14年間税理士業界を経験して独立開業。従業員を雇わず税理士である自分自身がすべて担当しています。難しい専門用語を使わないことを心がけています。子育てに力を入れているイクメン税理士。

この記事を書いている人 - WRITER -

個人事業主の税務調査の対応に力を入れている税理士です。税務調査の相談・立ち会いをしています。11歳と8歳の2児の父で子育てに力を入れています。(両方とも男の子) ⇒ 詳しいプロフィールはこちら ⇒ 税務調査の本を2冊出版しています。 ※記事の内容は執筆時点の情報にもとづいています。

税理士 内田敦

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