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経営分析よりもお金の管理が大事!お金の増減は常に把握しておこう

    
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経営分析よりもお金の管理が大事!お金の増減は常に把握しておこう

事業を始めたらやるべきなのは経営分析・・・ではなくお金の管理です。
個人事業であっても法人でもお金は非常に大切!

売上や利益よりもお金の管理をきっちりとやりましょう。

事業が続かなくなる理由は?

会社が倒産したり個人事業がダメになったりする理由は何でしょうか?
売上が上がらないから、赤字だから、、、、それも正解なのですが直接の原因ではありません。

直接の原因は、お金が尽きたからです。

毎年100万円の赤字でも1億円の現金があったら倒産はしませんよね。

 

売上が上がらないからどうしよう、
赤字が続いてどうすればいいんだろう、
このような心配も大切なのですが、何よりも一番重視しないといけないのはお金。

一番最初に「お金がこれしかない」と考えなければいけません。

 

経営分析なんて後でいい!

事業を始めると経営分析をしたがる方がいらっしゃいますが、そんなものは後!
それよりもお金の管理をしましょう。

ROAがどうだとか流動比率がとか、そんなこと小規模企業や個人事業にはあまり意味ありません。極端な話、そんな経営分析なんて不要でお金の増減だけ確認しておけば最低限はOKです。

倒産するのはお金がなくなるから。
それなら経営分析よりもお金の管理をするべきでしょう。

黒字で利益が出てるから安心!、、、とはならないのです。
いくら利益が出ていたってお金がなくなれば倒産します。

 

お金の推移表を作ろう!

お金の管理は毎月の残高を把握するだけでもいいです。
毎月毎月、今の残高がどれくらいあるのか、減ってるのか増えているのかを見るだけでもいいです。

簡単なのはお金の推移表を作ること。
難しいことはありません、下のような簡単なエクセルで十分。

毎月すべての銀行預金の残高を書いていくだけです。
これをやるだけでお金の増減が簡単に把握できますよね。
実際に私もやっています。

個人事業主ならこの下に個人用口座の残高も書いておけば事業用と個人用のお金の増減が簡単にわかります。

個人事業主は事業用と個人用のお金の増減が把握しにくいのでこのような表を作っておけば簡単に把握することができます。

お金の著しい増減があったら注意する

上記のような簡単なものでもいいので管理表を作りましょう。
管理表を作って毎月のお金の増減を確認します。
もし、大きく増えていたり減っていたら要注意です。

増えている分にはまだいいのですが、減っているときには原因を把握しないといけません。理由がちゃんと把握できればいいです。

売上の回収が遅れた、金額が大きなものを買った、借入を返済したなどなど。
ちゃんとした理由があればいいです。

 

少しずつ減っているときも注意

明確な理由もなく、なんとなくお金が減っているときには気をつけないといけません。
ドカンと大きくは減らないけど、毎月少しずつ減っているなら赤字経営になっている可能性もあります。この場合は何か手を打たないといつかゲームオーバー(資金不足)になってしまいます。

推移表を作っておけばこのままのペースでいったら後何ヶ月で赤信号になるかがわかります。

その前に借入をして時間を稼ぎ抜本的に事業を見直したりしないといけません。

 

会計処理は必要

経営分析はできるに越したことはありません。できないよりはできた方がいい。
ですが、そんなことに時間をかけているならまずはお金の管理をすべき。

経営分析は必要ないのですが会計処理は必要です。

勘違いされるのですが、お金の推移表だけ作っておけばいいだけではありません。
ちゃんと会計処理はしないといけませんよ!

会計処理をしないといけない理由は、

  • 効果的な節税をするため 
  • 税務申告のため

です。

いくらの利益が出てどれくらい税金が出るのか把握できないと、どれくらい節税すればいいかわかりませんよね。
効果的な節税のためにも会計処理は必須です。

 

まとめ

何だか難しい経営分析に手を出すよりもお金の管理の方がはるかに大切です。
会計処理をしてお金を管理をする。
これだけやっておけば小規模企業や個人事業主は大丈夫ですよ。

お金があればいくら赤字でも倒産しません。

お金の管理は一番大切です!!

 

 

 

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税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】

税理士 内田敦 【個人事業主の税務調査専門】

個人事業主の税務調査に特化しています。14年間税理士業界を経験して独立開業。従業員を雇わず税理士である自分自身がすべて担当しています。難しい専門用語を使わないことを心がけています。子育てに力を入れているイクメン税理士。

この記事を書いている人 - WRITER -

個人事業主の税務調査の対応に力を入れている税理士です。税務調査の相談・立ち会いをしています。11歳と8歳の2児の父で子育てに力を入れています。(両方とも男の子) ⇒ 詳しいプロフィールはこちら ⇒ 税務調査の本を2冊出版しています。 ※記事の内容は執筆時点の情報にもとづいています。

税理士 内田敦

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